「会員相互の連携強化」と「周辺技術分野との融合促進」を通じターボ機械研究の進展とその産業応用に貢献する

一般社団法人 ターボ機械協会について
 第54期 会長挨拶 (法人化後 第17期)会長就任挨拶
第51期会長 宮川和芳 早稲田大学教授
第54期会長 渡邉 啓悦


 この度、ターボ機械協会の第54期会長を仰せつかりました渡邉啓悦です。私は大学時代のターボ機械における不安定現象の研究に始まり、産業界においても圧縮機・タービンの空力開発、ポンプの水力開発、さらには最適設計の研究開発など、長年にわたりターボ機械の発展に携わってまいりました。このような中、50年を超える歴史あるターボ機械協会の会長職を引き継がせていただくことは、身に余る光栄であるとともに、その責任の重さを痛感しております。
 ターボ機械は成熟した機械であると言われることもありますが、現在は「富岳」に代表されるHPCの発展でターボ機械内の乱流現象の詳細を含めてシミュレーションが可能となり、複雑な流れのメカニズムを理解し、それを設計に活かすことができるようになってきています。また、設計には近年著しい発展を見せるAIを活用するなど、新しい試みが見られ、製造においてもAdditive Manufacturingといった方法を用いることで、形状の制約を外した、設計者が考える最適な形状の実用化などに新しい可能性が期待されます。一方で、ターボ機械の研究を行う大学、機関が少なくなってきている事実もあります。
 ターボ機械協会では最新の技術情報の進展を含め解説する、定期セミナー、学生や若手技術者、研究者を対象としたフレッシュマンセミナー、さらには1名の著名なご講演者にご講義をいただくアフタヌーンセミナー、高い倫理観と専門能力を持つ技術者の育成を目的としたCPD初級講座など、多様なセミナーをご提供しております。
 総務、企画、編集の三つの理事会が直轄する委員会の共通する分野の7つの分科会と、水力機械委員会、空気機械委員会、蒸気機械委員会の各技術委員会の傘下に、関連する分野に関する10以上の分科会を設置し、その分野に特化した情報共有や技術討議が実施されています。
また、総会講演会、地方講演会ならびに国際学会との連携も行っています。
 これらのセミナーや分科会活動、講演会や国際会議といった場が、産学問わず、ターボ機械に関する技術の向上および若手研究者・技術者の育成とベテラン、若手問わずに交流ができ、新しい発想やアクションが生まれる“場”となるよう、尽力していきたいと考えております。
 ターボ機械は我が国における産業の基幹であることは現在も変わらず、その性能・機能向上は省エネルギーの面からも重要性を増してきております。当協会は引き続きターボ機械を通じて我が国の発展に寄与するよう、今期の理事・役員、委員会、分科会の皆様のご協力のもと、事業を推進してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。