
第53期会長 宮川 和芳
早稲田大学 教授
皆様には、平素よりターボ機械協会の活動に深いご理解と温かいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
このたび、第53期において、前期に引き続き会長を務めさせていただくこととなりました、早稲田大学の宮川和芳でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
当協会は、1973年の設立以来、ターボ機械に関する科学技術の発展を通じて、わが国の産業の振興に寄与することを目的に活動を続けてまいりました。おかげさまで、一昨年には創立50周年という節目を迎えることができました。これもひとえに、会員の皆様の長年にわたるご尽力とご支援の賜物であり、改めて心より感謝申し上げます。
ターボ機械関連産業は、資源・エネルギーの有効活用、水や食料の供給、環境保全といった現代社会の重要課題に密接に関わっており、今後ますますその役割の拡大が期待される分野です。当協会では、研究者・技術者間の交流を促進し、学術と技術の発展を基盤とした高性能・高信頼性のターボ機械システムの構築を目指すことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
また、特別会員交流会と分科会交流会を統合し、オーラルおよびポスター形式での実施を試みた結果、シナジー効果が生まれ、より充実した交流が実現しました。会員サービス向上の一環として、会員管理システム「シクミネット」を導入し、会費管理やイベント参加手続きの簡素化を図っております。未登録の方には、お手数ではございますが、早期のご登録をお願い申し上げます。
国際連携の面では、韓国流体機械学会(KSFM)との交流を深め、昨年12月には当協会から5名が現地会議に参加し、講演と意見交換を行いました。今後は、さらに多くの国々との連携を視野に入れた取り組みを進めてまいります。
これらの改革に際しましては、一部の皆様にご不便をおかけする場面もあるかと存じますが、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い
申し上げます。
法人化後、会長職の任期は2年が通例ですが、現在進行中の組織改革、国際連携強化、会員管理体制の整備を着実に完遂すべく、本期も引き続き職責を担わせていただく所存です。引き続き、皆様のご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。
今期は、分科会活動のさらなる活性化に加え、会誌やセミナーを通じた新技術・開発動向の紹介、国際会議開催支援、規格制定の支援など、国内外の学協会との連携強化にも注力してまいります。また、喫緊の課題である気候変動への対応に関しても、新たなターボ機械の開発
と社会実装に向けた支援を、分科会を中心に進めていく方針です。
本協会が、より魅力ある、そして社会に貢献する学術団体として一層発展していくために、理事・役員、委員、分科会、そして全会員の皆
様のお力添えを、何卒よろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、皆様のご健勝と益々のご活躍をお祈り申し上げ、会長就任のご挨拶とさせていただきます。