「会員相互の連携強化」と「周辺技術分野との融合促進」を通じターボ機械研究の進展とその産業応用に貢献する

一般社団法人 ターボ機械協会について
 第52期 会長挨拶 (法人化後 第15期)会長就任挨拶
第51期会長 宮川和芳 早稲田大学教授
第52期会長 宮川 和芳
早稲田大学 教授

 前期に続き、ターボ機械協会第52期会長を務めさせていただきます宮川和芳です。本会は、ターボ機械に関連する科学技術の進歩を図り、我が国産業の発展に寄与することを目的として1973年に創立され、昨年50周年を迎えることができました。これも会員の皆様のご貢献、ご協力のおかげであり深く感謝申し上げます。さて、本会は、現在のグローバル課題である、資源・エネルギー、水・食料、環境などのいずれとも関係するターボ機械関連産業のさらなる飛躍と新たな付加価値創造、研究の活性化の役割を担い、今後も、研究者・技術者の交流による学問・技術の進展と、それらを基盤とした高い性能、信頼性、運用性を有するターボ機械システムの実現により社会の持続的発展に貢献していきたいと考えています。今期も、皆さまのご支援、ご鞭撻をよろしくお願い致します。
 前期も本会では調査・研究活動(分科会活動)、出版事業、集会事業、啓蒙・啓発事業、表彰事業、および会員サービス事業を活発に実施してきました。分科会活動では、17の研究分科会による調査・研究活動が活発に実施され、脱炭素社会の実現など社会的課題に取り組む分科会の新設なども行われました。セミナー、継続教育プログラム(CPD)初級講座や体験型・若手技術者育成プログラム(水車編)によりターボ機械の初歩から最先端までの知識を得る場を提供してきました。ターボ機械誌では、魅力あるテーマを展望解説記事として特集を組み、また多くの論文を掲載してきました。会員サービスを充実させるためにメールマガジンによるタイムリーな情報発信を始め、ホームページの内容の充実により必要な情報へのアクセスを容易にいたしました。集会事業としては、昨年5月に九州大学での総会講演会、9月に50周年記念事業を早稲田大学で開催いたしました。10月には、中国Zhenjiangで AICFM(The 17th Asian International Conference of Fluid Machinery 2023)、11 月に The 8th Korea-Japan Joint Workshop on Fans and Compressors、今年1月に第3回 Asian Workshop on Hydraulic Machinery がともに韓国ソウルで開催され、日本からも多くの方が参加され活発な国際交流が実現できました。
 今期は、これまでの活動に引き続き、分科会活動などの支援に加え、会誌やセミナーでの新技術や開発動向紹介などの充実、国際会議の開催支援や規格制定等での国内外の学協会との連携を図って参ります。また、喫緊の課題である気候変動問題への対応のためのエネルギー改革には、新しいターボ機械の開発、社会実装を行う必要があり、会員の皆様の活動支援を分科会活動中心に行っていきます。本会の課題である会員拡大と若手研究者の育成は、上述の活動の充実と役に立つタイムリーな情報の発信、新しい研究、技術のニーズ、シーズの発掘により対
応していきたいと思います。若手ワーキンググループによる提言として今期より、協会ステートメント “BOOST OUR INNOVATION Through
seamless industry-academia cooperation” を定めました。本会が何を追及しているのか、簡潔・明確に示すことで、ブランドイメージ構築を図り、また、会員の活動方向性(ビジョン)を定め、モチベーション・結束力の向上につなげることを目的としています。今後、ホームページや各種資料への掲載などを進めて本会のイメージアップにつなげていきます。
 本会を今期も充実、発展させるため、理事・役員、委員会・分科会、および会員の皆様には、ご協力・ご支援を賜りたくどうぞよろしくお願い申し上げます。今期も、企業会員ならびに個人会員の皆様に対する魅力にあふれ、社会に貢献する協会を目指して邁進いたしたく、皆様方の一層のご協力・ご支援を引き続きお願い申し上げます。

 最後に、皆様のご健勝とますますのご活躍をお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。