〔平成16年7月16日〕
ターボ機械協会 第63回セミナー
「海水用ターボ機械に関連した防食対策」
海水を取扱うターボ機械においては,保守費用の削減や設備の改修延伸などの観点から,手のかからない機械としての長寿命化が強く要求されています.この中で防食は重要なテーマの一つとなっており,種々の対策が講じられております.近年,海外,特に中近東の海水用ポンプ設備においては,二相ステンレス鋼,あるいは,スーパー二相ステンレス鋼での計画が急増しており,今後,日本でもこの材質の採用が増えることが予想されます.腐食,防食の基礎を理解し,最新の防食対策を知る目的で,第一線で活躍する講師陣から具体的にわかりやすく解説していただきます。本テーマは海水用ターボ機械と銘打っておりますが,広く海水用構造物を取扱っておられる皆様にもきっと役立つ技術課題であると考えます。多数の方のご参加をお待ちしております.
協賛(予定): (社)日本機械学会,(社)電気学会,(社)火力原子力発電技術協会,
(社)腐食防食協会,(社)日本造船学会、(社)化学工学会
日 時:平成16年7月16日(金) 9:10 ~ 17:00
会 場:大阪科学技術センター 4階405(〒550-0004大阪市西区靱本町1-8-4 TEL06-6443-5324)
参加費:会員35,000円,非会員40,000円,学生10,000円
[第63回セミナープログラム]
日時 |
題目 |
内容 |
講師 | |
7 月 16 日 |
9:10~9:15 |
主催者挨拶 |
||
9:15~10:30 |
腐食・防食の基礎 |
水溶液環境での鉄系金属材料の腐食挙動について,電気化学の基礎から,腐食速度の定義と評価法,耐食性に重要な役割を果たす不働態皮膜などの表面皮膜,孔食・隙間腐食などの局部腐食について,さらに防食法までを平易に解説する. |
大阪大学 教授 藤本慎司 | |
10:40~12:00 |
海水に対する電気防食 |
海水中の金属に対する代表的防食手段の一つである電気防食法について,防食電位や電位分布,設計法などの内容について基本的な考え方を解説する. |
㈱ ナカボーテック 望月紀保 | |
13:00~15:30 |
二相ステンレス鋼 |
ステンレス鋼の基本的性質を説明し海水用に多く使用される二相ステンレス鋼について,その特徴と応用を概説する. |
マテリアル・マネジメント 和気 慎 | |
15:40~17:00 |
防食塗装 |
海洋域に関係する被塗物についての防食塗装並びに塗装された塗膜の寿命の早期予測法や年月が経過した既存設備上の塗膜の余寿命の予測への可能性について検討事例を紹介する. |
元 日本ペイント(株) 山本 隆 |
定員:60名(定員になり次第締め切ります。)
申込方法:E-mailまたはFAXか郵送にて、(1)参加者氏名、(2)連絡先住所/電話番号、(3)社名(学校名)/所属、
(4)会員/非会員の別、(5)第63回セミナー「海水用ターボ機械に関連した防食対策」を明記の上、お申し込み下さい。折り返し参加証とご請求書をお送りします。参加費は、現金書留又は銀行振込にてお支払い下さい。
(振込先:みずほ銀行 駒込支店 普通預金932599 ターボ機械協会)
申込先:〒113-0021 東京都文京区本駒込6-3-26 日本工業出版ビル ターボ機械協会セミナー受付係
(TEL:03-3944-8002, FAX:03-3944-6826, E-mail:turbo-so@pop01.odn.ne.jp)