ターボ機械協会 第31回講習会

「キャビテーションの基礎と損傷の予測」

 今世紀に入り、エネルギー・地球環境の観点から流体機械の性能をはじめ、その信頼性の向上が強く求められています。なかでも、キャビテーション問題は、機器の信頼性を損なう代表的なものであります。この重要性に鑑み、1986年に「ポンプのキャビテーション損傷研究分科会」が設置され、現在に至るまで、ポンプのキャビテーション損傷の予測とその防止について調査・研究を行っています。この成果に基づき、2003年1月には、ターボ機械協会の第1号指針としてTSJG001「ポンプのキャビテーション損傷の予測と評価」を制定・発行いたしました。

 ターボ機械協会では、現在第一線で活躍されている研究者、技術者の方々から“キャビテーションの基礎と損傷”に関する現状と今後の課題を分かり易く解説して頂く目的で、下記の講習会を企画しました。また、講習会終了後、講師を囲んでの参加者交流会を開催し、キャビテーションやTSJG001に関する意見交換を計画しています。交流会のみの参加も可能です。会員のみならず関係各位の多数の参加をお願いします。

協賛:(社)日本機械学会、(社)火力原子力発電技術協会、(社)腐食防食協会、

(社)化学工学会、(社)日本産業機械工業会(予定) 

日時:2004年1月26日(月) 9:30~17:30 (交流会17:40~19:00まで)

会場:機械振興会館 6階6-65,6-66(〒105-0011東京都港区芝公園3-5-8 TEL03-3434-8216)

参加費(テキスト代・交流会費込み):会員37,000円 非会員42,000円 学生12,000円

交流会のみ2,000円

[プログラム]

日 時

題 目

内  容

講 師

26

()

 9:30~10:30

キャビテーション現象の基礎

キャビテーション現象の基礎について、各種の事例を交え、分かり易く解説する。

東洋大学

工学部

加藤 洋治

10:3011:30

最近のキャビテーション流れ解析に関する研究動向

最近のキャビテーション研究の動向、特に、CFDによりどこまでキャビテーション現象が把握できるかについて解説する。

東北大学

流体科学研究所

井小萩 利明

11:3012:30

昼 食

 

12:3013:30

キャビテーション損傷と材料特性

キャビテーションによる材料の損傷機構および耐キャビテーション損傷性を考慮した材料選定方法について解説する。

福井大学

工学部

服部 修次

13:3014:30

キャビテーション性能の予測

均質媒体モデルや気泡モデルを用いた汎用乱流解析コードによるキャビテーション性能の予測について解説する。

()日立インダストリイズ

岡村 共由

14:4015:30

ポンプのキャビテーションと損傷事例

ポンプに発生するキャビテーションと典型的な損傷事例を紹介し、損傷の発生位置とその機構について解説する。

()荏原製作所

斉藤 純夫

15:3016:30

*適時休憩を

 はさみます

ポンプのキャビテーション損傷の予測

キャビテーション研究分科会で提案した予測式を含め、世の中に提案されている実験的あるいはCFDを用いた予測法についてその留意点を含め解説する。

()電業社機械製作所

浦西 和夫

16:3017:30

ポンプのキャビテーション損傷防止上の留意点

キャビテーションを考慮した計画・設計・運用する際に留意すべき事項について解説する。

石川島播磨重工()

川崎 聡

17:4019:00

講師を囲んでの交流会

定員:90名(定員になり次第締め切ります。)

申込方法:E-mailまたはFAXか郵送にて、(1)参加者氏名、(2)連絡先住所/電話番号、(3)社名(学校名)/所属、

(4)会員/非会員の別、(5)交流会参加の有・無、(6)31回講習会「キャビテーションの基礎と損傷の予測」を明記の上、お申し込み下さい。折り返し参加証とご請求書をお送りします。参加費は、現金書留又は銀行振込にてお支払い下さい。

(振込先:みずほ銀行 駒込支店 普通預金932599 ターボ機械協会)

申込先:〒113-0021 東京都文京区本駒込6-3-26 日本工業出版ビル

    ターボ機械協会セミナー受付係

    (TEL:03-3944-8002, FAX:03-3944-6826, E-mail:turbo-so@pop01.odn.ne.jp