「会員相互の連携強化」と「周辺技術分野との融合促進」を通じターボ機械研究の進展とその産業応用に貢献する
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一般社団法人 ターボ機械協会について

2019年度(第10期)事業報告

(2019年4月1日から2020年3月31日まで)
【事業活動の概要】
 一般社団法人ターボ機械協会(以下、本会)は1,000名あまりの個人会員と150社以上の企業会員(特別会員)を擁する、プロフェッショナル集団です。本会は、産官学が一体となって、新規技術の適用可能性の調査研究や情報共有を図ることを目的とした技術開発・研究開発事業(分科会活動)、雑誌「ターボ機械」の発行、規格・規準の取り纏め、国際誌「International Journal of Fluids Machinery and Systems(IJFMS)」への編集協力などの出版事業、総会講演会・秋の地方講演会・国際会議の開催などの集会事業、各種セミナーや交流会の開催などの啓蒙・啓発事業、畠山賞・小宮賞の贈呈などの表彰事業、および、会員にとって有益な情報を提供する会員サービス事業を主な事業として活動をしています。これらの事業を支えているのは本会の個人会員・企業会員の皆様方であり、また、これらの事業を実施するにあたり、本会が強固で安定した財務基盤に支えられていることも重要です。
 本年度の事業を実施するにあたって、後藤彰前会長に、本会の各事業のポートフォリオを作成していただきました。その結果、分科会活動を主体とした技術開発・研究開発事業や国際会議の開催も含めた集会事業は順調に推移している一方、事業活動を支えている源泉である個人会員の数は減少し続けており、また、財務基盤の強化も必要な状況にある、という課題が顕在化してきました。そこで、本年度の事業活動では、総務理事会・委員会の下に設置されている、広報小委員会(佐藤光太郎委員長)を中心として、会員サービスを強化するための基盤として本会ホームページの一新を進めてきました。また、会員増強ワーキンググループを組織し(主査:後藤彰前会長)、会員が減少する要因の分析を進めるとともに、秋の地方講演会や各種セミナーの開催の機会を捉えて、これらのイベントへの参加、ひいては、本会への入会を勧誘するためのチラシを作成し、特別会員の各企業で配布していただきました。また、本会の財務状況に関しては、震明克眞特別理事に詳細な分析を進めてもらい、財務基盤の強化に向けた具体策の検討を始めていただきました。これらの活動はまだ緒に就いたばかりであり、来年度以降も継続して実施していく必要がありますが、すでに、一定の成果も得られつつあります。
 本年1月ごろから中国武漢市で感染の拡大が始まった新型コロナウイルスに関して、日本でも3月の3連休を契機として急速に感染が広まり、2020年4月7日には内閣総理大臣から「緊急事態宣言」が発出されました。このことにより、法的な根拠を伴った、大型施設の使用中止要請が出されたり、教育機関も含めた事業者に休業要請が出されたりし、わが国でも大きな影響が出ています。本会の事業に関しても、年度末に開催を予定していた2つのセミナーを中止、あるいは、延期せざるを得ず、少なからず影響が出ています。このような状況下において、本会の事業をどのように継続すべきか、あるいは、事業活動を一旦停止すべきなのか、ということに関して、イノベーション推進委員会(委員長:宮川和芳特別理事)を中心に検討していただきました。その結果、会員の皆様方や参加者の安全確保を第一に考えた上で、オンライン配信を利用して、各種の会議や集会を開催することにより、積極的に事業展開を図っていくことを決めました。本会にとっては初めての試みとなりますが、これをチャンスと捉えて、今後の各種事業を展開していきたいと考えておりますので、皆様方のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。その一環として、この通常総会、ならびに、引き続き開催される、総会講演会もオンライン配信を利用して開催しております。

以下、項目別に2019年度の事業活動の概要を報告いたします。 (1)技術開発・研究開発事業(委員会・分科会活動)
 水力機械委員会の下に設置されている7分科会(水車分科会、キャビテーション研究分科会、ターボポンプ分科会、水力エネルギー分科会、ポンプの吸込水槽模型試験法の調査・研究分科会、海洋ターボ機械技術開発分科会、プロペラ分科会)、空気機械委員会の下に設置されている2分科会(可変速(VSD)モーター駆動回転機械の諸問題検討分科会、送風機・圧縮機の騒音と性能研究分科会)、蒸気機械委員会の下に設置されている1分科会(蒸気タービン技術向上分科会)の常設分科会に関しては、それぞれ1回~8回開催し、分科会構成員間での情報共有などを進めました。これらの分科会は、水力機械、空気機械、および蒸気機械のそれぞれの機械に特化した技術開発や情報共有を図ることを主たる目的として活動していますが、総務理事会の下に設置されている、トライボロジー研究分科会、ロータダイナミクス研究分科会、生産技術研究分科会、および多領域ダイナミクス設計研究分科会の4つの分科会では、横串を通す基盤技術に関する情報共有を図っています。また、昨年度末に設置された「過給エンジンシステム分科会」が今年度は本格的な活動を開始しました。この分科会の活動により、自動車産業に関係する会員数が増えることを期待しています。なお、2016年10月に設置された「ターボ機械HPC実用化分科会」は、26研究機関、34民間企業から参加している合計134名の分科会構成員により、High Performance Computing技術の産業界における実用化を推進することを目的として活動し、最終成果報告書の取り纏めを実施しました(最終版は本年6月配布予定)。さらに強化した新たな分科会の設置に向けて、現在、広く公募をしています。  これらの分科会活動については、常置委員会・分科会報告会を昨年8月に開催し、分科会活動に参加する多くの会員間で情報を共有しました。また、本年度も水力機械、空気機械、および蒸気機械の3常設委員会、ならびに、その下の分科会の協力を得て、各種ターボ機械の生産統計資料を取り纏めました。取り纏めにあたっては、本会の「競争法コンプライアンス指針」を遵守しました。取り纏めた資料はターボ機械誌8月号に掲載されます。 (2)出版事業
 雑誌「ターボ機械」47巻第4号(2019年4月号発行)から48巻第3号(2020年3月発行)の12冊を編集・発行しました。また、本会が出版協力をしている、IJFMSに関して、査読と発行の遅れが問題となっていることから、昨年9月に韓国釜山において開催されました、AFMC(Asian Fluid Machinery Committee、議長は加藤千幸本会会長)の機会を捉えて、本誌の発行責任元である、Korean Society for Fluid Machinery (KSFM)に対して、本会から具体的な改善策を提示いたしました。今後、上記の問題が改善されることを期待しています。また、ターボ機械協会規準TSJ S 002「ポンプ吸込水槽の模型試験方法」の英訳付きの新版を発行いたしました。さらに、2004年6月に改訂しました書籍「ハイドロタービン」の再改定を進めました(2020年夏発行予定)。 (3)集会事業(総会講演会・地方講演会の開催、国際会議の企画)
 昨年5月10日、東京大学生産技術研究所においてに第81回総会講演会を開催しました。東北大学流体科学研究所准教授下山幸治様による、「設計最適化によるものづくり」と題する特別講演を含めて全27件の講演発表があり、133名の方にご参加いただきました。また、上記の特別講演も踏まえて、「ターボ機械の将来設計技術」と題しましたパネルディスカッションを開催し、議論が大いに盛り上がりました。さらに、学生や若手の方による講演の中で、内容、発表、および、質疑応答が特に優れた3件の講演に対して、「若手優秀講演賞」を贈呈しました。
 昨年9月20日、岡山大学において秋の地方講演会を開催しました。中島義雄様(現、ナカシマプロペラ株式会社代表取締役社長)による「ナカシマにおける技術開発」と題する特別講演を含めて、全25件の講演発表があり、155名の方にご参加いただきました。同講演会でも2件の優れた発表に対して前記の「若手優秀講演賞」を贈呈しました。なお、ナカシマプロペラ株式会社様のご協力を得て、講演会前日の9月19日に、同社の玉島工場見学会を開催いたしました。
 本年度は大きな国際会議は開催しませんでしたが、昨年9月に開催されました、前記のAFMCにおいて、2021年9月にAICFM16(16th Asian International Conference on Fluid Machinery)を日本で開催することが決まりました。その後、関係者間で調整した結果、松井純横浜国立大学教授を実行委員会委員長として、横浜シンポジア(横浜市)で開催することにし、本年2月6日に実行準備委員会を開催しました。今後、来年9月の開催に向けて本格的な準備をしていきます。 (4)啓蒙・啓発事業(講習会・セミナー、交流会等の開催)
 ターボ機械に関わる中堅の技術者・研究者を対象として、先端・最新技術あるいは関連分野の応用技術などを習得するための講習会・セミナー(第143~146回)、入門教育としてのフレッシュマン・サマーセミナー(第33回、年1回、関西地区)を計画どおり開催しました。また、継続教育プログラム(CPD)初級講座を計画どおり開催しましたが、TV会議システムによる関西地区での同時開講は実効性の面から実施を見送っています。さらに、若手会員相互の情報交換と親睦を図るために、特別会員交流会(第10回、年1回関東地区)を開催し、例年どおり幅広い分野の会員相互の交流を推進しました。デジタル化が進む中では、実際の機械や現象に接する機会が少なくなっています。そこで、ポンプや水車などの実際のターボ機械を対象として、計測技術や基本的な設計技術を習得することを目的とした、「若手技術者育成プログラム」を昨年度から実施しています。今年度は昨年度に引き続き、同水車編(第1回目は「ポンプ編」)を実施し、参加者からの好評を得ました。 (5)表彰事業
 昨年5月10日の総会講演会終了後の表彰式において、ターボ機械協会論文賞2件、技術賞1件、および小宮賞1件と畠山賞1件の研究助成金をそれぞれ授与いたしました。また、秋の地方講演会(岡山大学)の開催にご尽力いただいた3名の若手の方々に対して、本会の活動に対して積極的にご協力いただき、貢献していただいた若手の会員を報奨するために昨年度新設しました、「若手功労表彰 小宮功労賞」を授与いたしました。 (6)会員サービス事業、他
 本会の会員状況に関しては、2020年3月末の段階で正会員、名誉会員、永年会員の合計1,087名(対前年比-35)、特別会員154社(対前年比+4)、学生会員69名(対前年比+4)となり、特別会員の数は堅調ですが、個人会員数は引き続き漸増傾向が続いています。会員増強は本会の喫緊の課題です。今年度は会員増強ワーキンググループを設置し(主査:後藤彰前会長)、会員減少の要因分析を進めるとともに、前記のように、講演会、セミナーへの参加を勧誘するチラシを作成し、理事を出していただいている会社を中心として、配布していただきました。
 他の方法では得ることができないサービス(情報)を会員に対して提供することも会員増強策としては効果的であり、そのための基盤となるのが本会のホームページです。特に、今年度は約400万円の経費を掛けて、広報小委員会が中心となって、本会のホーム頁を一新いたしました。特に、個人ページの機能を抜本的に強化しました。
 イベントに参加者した非会員の方に対して会員と同等なサービスを提供する制度である「トライアル会員」を実施していますが、4名のトライアル会員の方に入会していただきました。


【行事等の開催記録】
行事種別 会合等の名称 開催日 開催場所 参加人数
通常総会 第9期 2019年5月10日 東京大学生産技術研究所 62名
定例理事会 第1回 2019年5月10日 東京大学生産技術研究所 30名
第2回 2019年6月21日 ㈱日立インダストリアル
プロダクツ
40名
第3回 2019年8月7日 三菱重工業㈱横浜本社 33名
第4回 2019年9月20日 岡山大学 29名
第5回 2019年12月6日 ㈱荏原製作所奥沢会館 39名
第6回 2020年2月7日 ㈱IHI豊洲本社 35名
第7回 2020年5月8日 オンライン配信による開催 34名
報告会 分科会報告会 2019年8月6日 千代田化工建設㈱本社 30名
講演会 第81回 総会講演会 2019年5月10日 東京大学生産技術研究所 133名
第82回 地方講演会 2019年9月20日 岡山大学 155名
特別会員交流会 第10回 特別会員交流会 2019年11月15日 早稲田大学理工学部 71名
セミナー 第143回セミナー「水車」 2019年4月12日 早稲田大学 57名
第32回 語ろう会 2019年5月17日~18日 IHIグループ人材開発交流
センター『I-STEP湘南』
13名
第144回セミナー「流体関連振動」 2019年7月12日 早稲田大学 44名
第33回フレッシュマン・サマーセミナー 2019年8月29日~30日 大阪代諾 72名
第145回セミナー「ターボ機械設計インターフェース」 2018年11月21日 早稲田大学 69名
第2回 若手技術者育成プログラム
(水車編)
2019年11月27日~29日 早稲田大学 12名
第146回セミナー「ポンプ吸込水槽」 2020年1月15日 横浜国立大学 30名
第147回セミナー「設計技術・設計手法」 2020年6月5日に延期 早稲田大学 -
継続教育プログラム
(CPD)初級講座
第7回「ターボ機械と熱力学・熱サイクル」第7クール 2019年4月17日   14名
第8回「気体機械入門」第7クール 2019年6月11日   10名
第9回「シール一般/メカニカルシール」
第7クール
2019年7月10日   18名
第10回「ターボ機械の強度設計Ⅲ(ねじ締結)」第7クール 2019年10月11日   11名
第11回「水車入門」第7クール 2019年11月15日   18名
第12回「回振動の基礎」第7クール 2020年1月30日   19名
第13回「回回転機械の振動」第7クール 2020年1月31日   20名
第14回「回電動機・発電機」第7クール 2020年2月25日   15名
新代議員懇談会 第11期 新代議員懇談会     開催中止

【行事等の開催回数】
行事等の種別 会合等の名称 開催回数
総会 通常総会 1回
理事会等 定例理事会 7回(内1回はTV会議)
総務理事会 6回(内1回メール審議)
企画理事会(委員会を含む) 6回
編集理事会(委員会を含む) 12回(内1回メール審議)
イノベーション推進委員会 7回(内1回TV会議)
委員会・分科会 水力機械委員会 1回
水車分科会 3回
キャビテーション研究分科会 3回
ターボポンプ分科会 4回
水力エネルギー分科会 1回
ポンプ吸込水槽模型試験法の調査・研究分科会 1回
海洋ターボ機械技術開発分科会 3回
プロペラ分科会 2回
空気機械委員会可変速(VSD) -
可変速(VSD)モーター駆動回転機械の諸問題検討分科会 1回
送風機・圧縮機の騒音と性能研究分科会 2回
蒸気機械委員会 -
蒸気タービン技術向上分科会 3回
トライボロジー研究分科会 1回
ロータダイナミクス研究分科会 3回
ターボ機械HPC実用化分科会 4回
生産技術研究分科会 1回
多領域ダイナミクス研究分科会 2回
過給エンジンシステム分科会 8回
関西地区委員会 4回
継続教育委員会 2回
国際化委員会 1回
AICFM実行準備委員会 1回
広報小委員会 6回
表彰委員会・論文賞委員会 表彰委員会 1回(メール審議)
論文賞審査委員会 1回(メール審議)
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