「会員相互の連携強化」と「周辺技術分野との融合促進」を通じターボ機械研究の進展とその産業応用に貢献する
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一般社団法人 ターボ機械協会について

平成30年度(第9期)事業計画

 

 大学研究者と産業界の協働により1973年に創立されたターボ機械協会は、本年度、創立45周年を迎えます。本年10月11日~12日に東北大学・流体科学研究所で開催されます記念事業ならびに講演会の成功に向け、準備を進めてまいります。

 平成30年度(第9期)の世界経済は、米国の保護主義的な政策、英国の欧州連合(EU)離脱交渉の行方、新産業育成を目指す中国経済の構造転換などのリスクを含みながらも、引き続き景気拡大が予想され、国内経済も緩やかな回復基調を示すとされています。産業界はグローバル市場における厳しい競争の真っただ中にありますが、同時に、IoT、ビッグデータ解析、AI、協働型ロボットや金属3D積層などに代表される技術革新の新潮流への対応も求められています。一方、18歳以下の人口が減少期に入る「2018年問題」により、大学では戦略的なダウンサイジングと教育・研究機能の強化が求められています。こうした時代の潮目の変化を、技術を基軸としてチャンスに変えていく後押しの一部を、ターボ機械協会が担いたいと考えています。

 ターボ機械協会の強みは、各種機械システムの「心臓」の役割を担うターボ機械システムという具体的ターゲットを会員が共有している点と、産と学の会員比率が4:1で、かつ多くの特別会員(本年4月現在149社)を有している点にあります。「会員相互の連携強化」と「周辺技術分野との融合促進」を推し進めることで、学術の進展と、それらを統合したターボ機械システムの創出とそのスマートな運用などによる新たな付加価値の実現に取組み、引き続き社会の持続的発展に貢献していきます。

 平成30年度におきましても、新しい時代の新潮流に対応した各種の企画や、産学官連携プロジェクトである「ターボ機械HPC実用化分科会」の推進、更には新たに立ち上げた「生産技術研究分科会」および「多領域ダイナミクス設計研究分科会」の本格活動を通じ、イノベーションの推進と所掌する技術分野の拡大、そして、技術分野横断の取り組み強化を推進致します。国際展開に関しましては、本年9月に開催される第29回国際水理学会水力機械・システム部門シンポジウム(IAHR2018)の成功に加え、アジアを中心とした国際的な学協会連携の可能性を調査いたします。制度面では、前期に着手した協会の各種規定・内規の整備完了を目指すことに加え、広報小委員会による協会ホームページの強化を推進し、「研究者名簿システム」の公開を実現いたします。また、デジタル化の波を意識した、新規「若手技術者教育プログラム」を具体化し、新たな技術者育成への取組みを試行いたします。

 以下、項目別に平成30年度の活動計画を報告いたします。

(1)講習会・セミナーと教育活動
 講習会・セミナーの収益が各種分科会活動費の原資となることを念頭に、講習会・セミナーについては多くの参加者を募るとともに、魅力ある企画の提供を通じて会員サービスの向上を目指します。また、活動として定着しました継続教育プログラム(CPD)初級講座につきましては、受講生の利便性向上と受講生拡大につながるような、より実効性の高い実施方法についての検討も進めます。
 協会誌“ターボ機械”の魅力を高めることは、協会活動の基本であり、同時に社会に向けたターボ機械技術の情報発信の場でもあります。こうした点を強く意識して、従来にも増して魅力ある内容の充実に努めます。
 以上の活動をより魅力ある内容とするために、これまで以上に、技術革新の新潮流への対応を意識した企画を含めて推進していきます。

(2)委員会・分科会活動の充実
 現在、17の分科会(内1件はワーキンググループ)が設置されています。分科会活動は、大学・研究機関の研究者、メーカーの設計者、ユーザーの技術者等にとって重要な情報交換の場となっています。企業側の潜在ニーズと大学・研究機関の提供可能シーズの発掘を通じ、ターボ機械の性能・信頼性向上、さらには製品イノベーションに繋がる活動として捉え、積極的に支援していきます。
 水力・空気・蒸気機械の3常置委員会管下および理事会直轄の既存分科会に加え、従来分科会活動等に参加機会の少なかった特別会員の参加拡大が図れる新たな分科会活動への取組みを継続します。特に、新設された「生産技術研究分科会」と「多領域ダイナミクス設計研究分科会」の活動では、所掌する研究領域の更なる拡大と、分野横断の取組みを強化することで、ターボ機械システムの企画・研究・開発・設計・製造・運用などを幅広く包含する活動を目指します。

(3)会員の拡大・社会貢献
 過去2期に亘り、個人会員および特別会員の実質的な増大を達成いたしました。今期におきましても、様々な角度から学会活動を活性化し、会員の拡大に努めてまいります。
 ターボ機械技術が、エネルギー関連を含めて社会インフラを支える中核技術であり、社会の持続的発展に向けた基盤技術であることを広く社会に情報発信し、ターボ機械に関わる若手研究者・技術者の拡大を支援することが本協会の発展と社会貢献に繋がると考えています。ターボ機械システムという具体的ターゲットを会員が共有しているという本協会の強みを生かすために、「産」のニーズと「学」のシーズの交流を意識した、特別会員交流会を例年通りに開催します。
 また、会員サービスの拡充と社会への協会活動の発信という両面から、学会ホームページの強化を今期の重要課題と位置付けます。前期に新設した広報小委員会を中心に、総務・企画・編集の各理事会組織のニーズを取り込みながら、会員マイページの構築を含むホームページの拡充に取り組みます。

(4)イノベーションの推進
 人材育成と研究成果活用の両視点で産学官連携の好循環を創出し、ターボ機械協会の継続的発展を実現することを目的として設置されたイノベーション推進委員会では、ターボ機械HPCプロジェクトやその成果を継承して設置された分科会の後継プロジェクト、コンソーシアムプロジェクト等の新たな研究推進プログラムの企画・検討を行います。産学官の連携推進や各種イベントなどにおいて、周辺分野を含め若手研究者の積極的な参画を促すなど、大学研究者確保のための具体的アクションを展開します。
 また、イノベーション推進委員会で企画を進めてまいりました、デジタル化の波に対応できる若手技術者の教育についての議論を深化させ、実践的な内容とした新規「若手技術者教育プログラム」を試行いたします。

(5)国際会議および国際化への対応
 2018年9月16日~21日に同志社大学(京都)で開催される、第29回国際水理学会水力機械・システム部門シンポジウム (IAHR2018)の成功に向けて、実行委員会および組織委員会による準備を進めます。
 また、関連する国際会議案内をターボ機械協会誌に掲載し、参加を広く募ると同時に、企画・検討中の協会ホームページ拡充の一環として、会員にとってより付加価値のある国際会議情報の提供を検討いたします。
 更に、協会の国際化に関し、ターボ機械協会に類した学協会が存在していないアジア諸国との連携強化を最終ゴールとし、その第一歩として中国のアカデミア組織との連携強化の可能性を調査いたします。同時に、アジアのエンドユーザからの学協会活動に対するニーズを聴取する計画です。

(6)ターボ機械協会創立45周年記念事業
 2018年10月11日~12日に東北大学(仙台)で開催される、創立45周年記念事業ならびに講演会の成功に向けて、実行委員会による準備を進めます。記念式典と記念講演、学術講演会に加え、ターボ機械45周年記念号の発行、記念出版(ハイドロタービン)、各種表彰事業(匠、チャレンジ大賞、特別賞、貢献賞、若手功労賞、感謝状)、そして見学会(JAXA角田宇宙センターおよび東北大学流体科学研究所)の企画を具体化します。
 なお、今期は45周年記念事業において学術講演会が計画されておりますので、地方講演会は開催されません。

(7)表彰制度および研究助成
 ターボ機械に関する技術の発展を奨励することを目的として、優秀な論文および技術にターボ機械協会賞(論文賞・技術賞)を贈賞します。また、流体工学および流体機械の研究奨励を目的とし、小宮研究助成金(40歳未満)および畠山研究助成金(40歳以上)を贈呈します。なお、今期は研究助成への応募を活性化するための施策についても検討いたします。
 また、前期に新設しました、本会活動で活躍した若手会員を報奨するための、「若手功労表彰 小宮功労賞」の第1回の贈賞を、創立45周年記念式典において行います。

(8)協会の規程・内規の整備
 前期に着手した、各種の規程・内規の整備完了を目指し、協会活動の一層の見える化と効率化を進めます。なお、整備に当たっては、総務・企画・編集の各理事会別に優先度を決めて検討を進め、必要性の高いものから理事会等での承認を経て、制定し、実施していきます

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