「会員相互の連携強化」と「周辺技術分野との融合促進」を通じターボ機械研究の進展とその産業応用に貢献する
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一般社団法人 ターボ機械協会について

平成29年度(第8期)事業報告

(平成29年4月1日から平成30年3月31日まで)

 平成29年度(第8期)は、米国、フランス、韓国やインドなどで新大統領が誕生し、英国の欧州連合(EU)離脱交渉など、重要な政治イベントや地政学的リスクの多い一年でしたが、世界経済は予想以上に改善し、日本経済もデフレ脱却に向けて緩やかな回復基調を示しました。

 一方、ターボ機械協会の主戦場である技術に関しては、情報技術(IT)の新潮流が一層顕在化した一年でした。インダストリー4.0、IoT、クラウド、ビッグデータ解析、AIなど、ディジタルトランスフォーメーションと呼ばれる潮流は、企業活動の在り方や働き方、そして近未来社会の姿にも着実に影響を及ぼしつつあります。例えば、わが国では第5期科学技術基本計画の下で、超スマート社会の実現をめざしたソサエティ5.0が提唱されています。さらに、協働型の次世代ロボット、拡張現実(AR)や金属3D積層などに代表される技術革新は、ものづくり現場にも大きな変化をもたらそうとしています。

 このような状況下において、経済成長や社会インフラ、そして市民生活を支え続ける各種機械システムの「心臓」の役割を担うターボ機械システムにも、これまで以上の信頼性や性能・機能、そして新たな付加価値の実現が期待されています。こうした社会の期待に応えるために、ターボ機械協会では、企画・研究・開発・設計・製造・運用など幅広いプロセスに関わる技術者・研究者の交流と産・官・学連携を促進し、「会員相互の連携強化」と「周辺技術分野との融合促進」を行動指針として、1年間の協会活動を推進して参りました。

 具体的には、協会誌「ターボ機械」の発行、技術者への「継続教育」の実施、会員にとって魅力あるセミナー・講習会・講演会と特別会員交流会の開催などを、例年以上に技術の新潮流の意識を高めつつ、実施いたしました。また、スパコンの産業応用に取り組む「ターボ機械HPC実用化分科会」を含め、各種研究分科会の活動を推進し、更には、ターボ機械協会が所掌する技術分野の拡大を目指して「生産技術研究分科会」を新設しました。今後の教育活動については、デジタル化の波を意識した新規「若手技術者教育プログラム」の企画を進めました。一方、新たな国際展開の試みとして、クウェート水電力省の技術者に対する技術研修を実施しました。そして、2018年9月に予定されている、水力機械に関する最大規模の国際会議であるIAHR2018の準備も順調に進めました。制度面においては、協会活動の見える化と効率化を目指し、各種の規程・内規の整備に着手しました。また、協会と会員各位のつながりの更なる強化を目指し、協会ホームページの拡充に取り組む広報小委員会を新設しました。さらに、協会の運営・活動に貢献した若手会員を顕彰するための新たな賞である「若手功労表彰 小宮功労賞」を制定致しました。最後に、ターボ機械協会創立45周年事業ならびに講演会の準備も、2018年10月開催に向けて順調に進めました。

 以下、項目別に平成29年度の事業報告をいたします。

(1)講習会・セミナーと教育・交流活動
 ターボ機械に関わる中堅の技術者・研究者が先端・最新技術あるいは関連分野の応用技術などを習得する講習会・セミナー(第131~136回)、入門教育としてのフレッシュマン・サマーセミナー(第31回、年1回、関西地区)を計画通り開催しました。また、継続教育プログラム(CPD)初級講座(若手教育編、第7~14回、TV会議システムを利用して関西地区においても同時開講)は今期7巡目となっており、若手技術者の入門教育として定着してきており、その活動状況をCPD協議会公開シンポジウム(公益社団法人 日本工学会主催)においても発表いたしました。さらに、若手会員相互の情報交換・親睦を図る目的で、語ろう会(第30回、年1回、今期は関東地区)、特別会員交流会(第8回、年1回関東地区)を開催し、例年通り幅広い分野の会員相互の交流を推進しました。

(2)委員会・分科会活動の充実
 水力機械委員会の下に設置されている7分科会(水車分科会、キャビテーション研究分科会、ターボポンプ分科会、水力エネルギー分科会、ポンプの吸込水槽模型試験法の調査・研究分科会、海洋ターボ機械技術開発分科会、プロペラ分科会)、空気機械委員会の下に設置されている3分科会(風力タービン研究分科会、可変速(VSD)モーター駆動回転機械の諸問題検討分科会、送風機・圧縮機の騒音と性能研究分科会)、蒸気機械委員会の下に設置されている1分科会(蒸気タービン技術向上分科会)、さらには、ロータダイナミクス研究分科会、トライボロジー研究分科会も定常的に旺盛な活動を展開しました。これらの活動について、常置委員会・分科会報告会を開催し、同活動を所掌する総務理事会・委員会において情報を共有いたしました。
また、産業界におけるHPC技術の実用化に向けた議論を行うための「ターボ機械HPC実用化分科会」は、大学等研究者30名、参加機関33社99名のメンバーを得て6つのワーキンググループによる活発な活動を継続しており、特別会員の増大にも貢献しました。
 更に、ターボ機械協会の所掌する技術分野の拡大を目指し「生産技術研究分科会」を新たに設置し、来期から本格活動を開始する予定となっています。
 毎年、ターボ機械誌8月号に掲載されている前年の各種ターボ機械の生産統計資料については、協会の競争法コンプライアンス指針を遵守しながら、本年度も水力機械・空気機械そして蒸気機械の3常設委員会・分科会の協力で作成しました。

(3)会員の拡大
 2018年3月末の段階で個人会員1,176名(対前年比+11)、特別会員149社(対前年比+7)、学生会員63名(対前年比+13)と、いずれの会員も増強することができました。個人会員の内、13名が名誉会員、116名が永年会員となっています。前期に続き、会員数は増加基調で推移しています。
会員への更なるサービス向上、協会活動の活性化、そして会員拡大という好循環を確立するために、学会ホームページの強化を当面のミッションとする「広報小委員会」を総務理事会の下に新たに設置しました。また、新たな会員データベースと会員マイページを構築し、別途検討を進めてきた「研究者名簿システム」と統合する計画を進めました。
なお、第8期事業会計は、関係者各位のご尽力と、参加会員各位のご理解・ご支援をいただきながらも、残念ながら単年度黒字には至らず、前期からの繰越金を一部取り崩すこととなりました。この結果、2018年3月末における当協会の正味財産(流動資産)は1,761万円となっております。

(4)イノベーションの推進
 産学官連携の好循環を創出し、ターボ機械協会の継続的発展を実現することを目的として、平成24年5月に設置しましたイノベーション推進委員会では、「ターボ機械に関連する産業界及び大学の人材育成」と「研究成果の、産学官が連携した積極的な応用」を図るため、2011年11月から2015年5月の間、産学官連携の「ターボ機械HPC(High Performance Computing)プロジェクト」を企画・実施しました。このプロジェクトの成果は、2015年6月から2016年9月まで設置した、ターボ機械HPCプロジェクト総括分科会における成果の取り纏めを経て、2016年度から「ターボ機械HPC実用化分科会」(2016年10月~2020年3月)に継承され、上記のように活発な活動を展開しています。同プロジェクトの後継となる学際プロジェクト、コンソーシアムプロジェクト等の研究推進プログラムの企画や、産学の連携推進と若手研究者にターボ機械研究への積極的な参画を促すなどの意図で、大学・高専等の研究者データベースの構築を進めてきました。
 さらに、デジタル化の波に対応できる若手技術者の教育についても検討を進め、地方講演会で実施したパネルディスカッションやアンケート調査の結果などを参考に、新規「若手技術者教育プログラム」の企画を進めました。

(5)国際会議と国際化への対応
 来期(2018年)9月16日~21日に同志社大学(京都)にて開催する、水力機械に関する最大規模の国際会議である第29回国際水理学会水力機械・システム部門シンポジウム(IAHR2018)に関し、実行委員会(3回)および組織委員会(1回)を開催し、順調に準備を進めました。アブストラクトの投稿数は32ヶ国から400件以上となっており、過去最大規模のシンポジウムとなる見込みです。
 また、新たな国際展開の試みとして、一般財団法人 中東協力センターの要請により、クウェート水電力省の技術者10名に対する技術研修(2017年12月11日~20日)を企画し、コンプレッサー及びポンプに関する8コマの講義と工場見学2ヶ所を、好評裏に実施しました。
 なお、本協会が関わる国際会議の案内を、国際会議委員会での確認のもと、例年通り、協会誌に掲載して広く参加を募ってきました。

(6)総会講演会並びに地方講演会
 昨年5月19日に第77回総会講演会を、例年通り、東京大学生産技術研究所会議室等を会場にして、138名の参加を得て開催しました。特別講演では、三菱重工フォークリフト&エンジン・ターボ ホールディング(株) 社長 前川 篤氏に「ターボ機械の技術変遷の一考察 (大型ガスタービン及びターボチャージャを中心として)」と題してお話を頂きました。また講演会では、内容、発表および質疑応答が優れた若手の講演発表者9名に「学生・若手優秀講演賞」を贈呈しました。
 秋の地方講演会は、富山大学で昨年9月15日に140名の参加を得て開催しました。当講演会では、最も優れた若手講演発表者2名に「若手最優秀講演賞」を贈呈しました。翌9月16日には常願寺川水系の小水力発電所と立山室堂散策の見学会を行いました。

(7)表彰制度
 昨年5月19日の総会講演会終了後の表彰式において、ターボ機械協会論文賞2件、技術賞1件、および小宮賞と畠山賞の研究助成金を授与しました。
 また、株式会社ミツヤ送風機製作所 代表取締役社長 小宮英明様からのお申し出により、本会活動で活躍した若手会員を報奨するための、「若手功労表彰 小宮功労賞」を新たに制定いたしました。同賞は、総務・編集・企画理事会からの推薦により選考するもので、来期開催予定のターボ機械協会創立45周年記念式典において第1回の贈賞を予定しています。

(8)学会の規程・内規の整備について
 協会活動の見える化と効率化を目指し、各種の規程・内規の整備に着手しました。今期は、「理事の職務担当に関する規定」を制定し、その規定に基づき、総務理事会、企画理事会、編集理事会が所掌する各種活動についての規程・内規の整備を開始いたしました。
 なお、これまで講演会毎に異なる基準で選考されてきた優秀講演賞について整理を行い、「若手優秀講演賞に関する規定」を制定し、次回の総会講演会から適用することとしました。

 以下、平成29年度事業内容の詳細について列記致します。

1.行事
   ○ 総会
     第7期 通常総会 平成29年5月19日(金) 東京大学 生産技術研究所

   ○ 定例理事会
    (1)第1回 定例理事会 平成29年6月6日(火)
          ㈱日立製作所 出席者38名
    (2)第2回 定例理事会 平成29年8月18日(金)
          三菱重工業㈱ 横浜本社 出席者40名
    (3)第3回 定例理事会 平成29年9月15日(金)
          富山大学 出席者26名
    (4)第4回 定例理事会 平成29年12月8日(金)
          ㈱荏原製作所 奥沢会館 出席者39名
    (5)第5回 定例理事会 平成30年2月9日(金)
          ㈱IHI 豊洲本社 出席者37名
    (6)第6回 定例理事会 平成30年4月13日(金)
          ㈱神戸製鋼所 東京本社 出席者42名

   ○ 分科会報告会
     第8期 常置委員会・分科会報告会 平成29年8月17日(木)
        千代田化工建設㈱ 本社 出席者39名

   ○ 講演会
     第77回 総会講演会 平成29年5月19日(金)
         東京大学 生産技術研究所 参加者138名
     第78回 地方講演会 平成29年9月15日(金)
         富山大学 参加者140名

   ○ 特別会員交流会
     第8回 特別会員交流会 平成29年10月27日(金)
        早稲田大学理工学部 参加者71名

   ○ セミナー
    (1)第131回 セミナー「水車」
           2017年4月14日(金)早稲田大学 参加者 45名
    (2)第30回 語ろう会
           2017年5月26日(金)~27日(土)
           IHIグループ人材開発交流センター「I-STEP湘南」参加者 13名
    (3)第132回 セミナー「ターボ機械とICT/IoT技術」
           2017年7月20日(木)早稲田大学 参加者 46名
    (4)第31回 フレッシュマン・サマーセミナー
           2017年8月24日(木)・25日(金) 
           大阪大学豊中キャンパス、シグマホール 参加者 58名
    (5)第133回 セミナー「ターボ機械における実験流体力学」
           2017年9月22日(金) 早稲田大学 参加者 29名
    (6)第134回 セミナー「海外ターボ機械ユーザの最新技術要求」
           2017年11月17日(金) 早稲田大学 参加者 61名
    (7)第135回 セミナー「蒸気タービン:設計~製作の最新動向」
           2018年1月16日(火) 早稲田大学 参加者 28名
    (8)第136回 セミナー「ターボ圧縮機入門」
           2018年3月9日(金) 早稲田大学 参加者 54名

   ○ 継続教育プログラム(CPD)初級講座
    (1)第7回「ターボ機械と熱力学・熱サイクル」 
          2017年5月31日(水)参加者 19名
    (2)第8回「気体機械入門(空気および蒸気)」
          2017年6月1日(木)参加者 20名
    (3)第9回「シール一般、メカニカルシール」 
          2017年7月11日(火)参加者 24名
    (4)第10回「ターボ機械の強度設計Ⅲ(ねじ締結)」 
          2017年10月12日(木)参加者 11名
    (5)第11回「水車入門」
          2017年11月16日(木)参加者 27名
    (6)第12回「振動の基礎」 
          2018年1月18日(木)参加者  14名
    (7)第13回「回転機械の振動」 
          2018年1月19日(金)参加者 16名
    (8)第14回「電動機・発電機」
          2018年2月28日(水)参加者 23名

   ○ 新代議員懇談会
     第9期 新代議員懇談会 平成30年3月27日(火)
        早稲田大学 基幹理工学部 出席者8名

2.理事会、委員会の開催回数
  (1)定例理事会 6回
  (2)総務理事会 6回
  (3)企画理事会(委員含む) 6回
  (4)編集理事会(委員含む) 12回
  (5)イノベーション推進委員会  5回

3.その他の委員会、分科会等の開催回数
  (1)水力機械委員会 1回
     水車分科会 4回
     キャビテーション研究分科会 3回
     ターボポンプ分科会 4回
     水力エネルギー分科会 2回
     ポンプの吸込水槽模型試験法の調査・研究分科会 2回
     海洋ターボ機械技術開発分科会 3回
     プロペラ分科会 2回
  (2)空気機械委員会 1回
     風力タービン研究分科会  会誌特集号2016年5・7月号 掲載
     可変速(VSD)モーター駆動回転機械の諸問題検討分科会 1回
     送風機・圧縮機の騒音と性能研究分科会 3回
  (3)蒸気機械委員会 2回
     蒸気タービン技術向上分科会 3回
  (4)関西地区委員会 4回
  (5)継続教育委員会 2回
  (6)国際会議委員会 call for paper 作成協力 3回
  (7)ロータダイナミクス研究分科会 3回
  (8)沖縄地区委員会 4回
  (9)トライボロジー研究分科会  2回
  (10)IAHR2018実行委員会 3回
  (11)ターボ機械HPC実用化分科会 3回
  (12)広報小委員会 1回

4.表彰、論文賞委員会等
  (1)表彰委員会 2回
  (2)論文賞審査委員会 メール審議 1回
  (3)技術賞ヒアリング 1回

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